【 神話の時代から飲まれているお茶 】
お茶の歴史は古く5000年ほど前には既に人類と共にあったと言われます。
お茶の歴史の始まりは、茶の木発祥の文明・中国の歴史と共通。ちょうどエジプトでピラミッドを作っていた頃・・・
そんな昔から人はお茶をたしなんでいました!
こんな神話があります。
中国大陸の山の中では神農と呼ばれる神様が、人が食べれる野菜や山菜を判別するために
様々な物を口に入れていました。その最中、植物の毒に当たるとお茶を飲んで解毒をした・・・
中国の山の中では今でも神農の子孫と言われる民族がお茶作りをしています!
【 お茶の歴史、中国から日本、そして現代へ 】
書物の中にお茶が出てくるのは700年代、唐の時代になります。
陸羽と言う方が書き記した茶経と言う本が現存する最古のお茶書物です。
陸羽によると秦の時代にはすでにお茶は上流貴族の間でお酒に並ぶ嗜みとなっていたようです。
中国のお茶は時代時代の王朝により扱いが変わり、新しいお茶が生まれては消えていきました。
大きく変わったのは明の時代で、それまでは固めた固形茶が主流だったのが今の煎じて飲むスタイルの散茶になります。
清の時代に紅茶や烏龍茶の製法が生み出され、それを受けてイギリスがインドやスリランカでの茶園経営に乗り出し今日の紅茶文化につながっていきます。
日本には奈良時代以降に、何度かのタイミングでお茶の木とその時代の製法が伝わっています。
特に宋の時代に日本に伝わった蒸し製法が今日の日本茶の始まりになります。
お茶は日本に伝わり、京都南部、宇治の寺院が持つ荘園に薬として植えられました。
鎌倉時代に武家の嗜みの一つとなり、戦国時代に文化として極まり、江戸時代に現在の日本茶の原型が作られ、幕末から明治にかけて完成します。
明治政府は維新を支えるための産業復興を目指します。
その中で海外輸出用の物資の1つとしてお茶に期待をかけ、お茶は日本全国に経済の主力産品として普及していきました。
戦前に主に北米を始めとした世界各国に輸出された日本茶は、戦後の高度経済成長とともに一般の家庭にも広く普及し今日の日本文化の一翼を担うのです。