【 葉っぱの酵素を半分使う? 半発酵の青茶 】
青茶はお茶の葉に含まれる酸化酵素を使って作る、半発酵茶です。
半発酵茶と言う名前はなんだかとても分かりにくい気がしますが、皆さんは普段このお茶をよく飲んで知っています!
実は、烏龍茶の事を中国では青茶、技術的に半発酵茶と読んでいるのです。
半発酵とは、発酵させない不発酵茶である緑茶と発酵をしっかり行う発酵茶こと紅茶、この2種類のお茶の中間のお茶という意味合いです。
発酵を5割から8割ほどしているお茶達が青茶に当たります。
【 青茶は日本人には馴染みの深いお茶だった?? 】
青茶の代表的なお茶がウーロン茶。サントリーの黒烏龍茶で有名ですよね?
中国茶といえば烏龍茶という方も多いんじゃないかと思います。
サントリー製品をよく見ると、福建省産茶葉使用 って書いてあります。
この、福建省という場所が青茶の大産地です!
【 烏龍茶の故郷、福建省 】
福建省はかつてイギリスにお茶を輸出していた最前線。
紅茶や青茶のようなお茶が生まれ、その製法が海を渡り台湾に伝わったお茶文化の始まりの場所でもあります。
特に、福建省にある武夷山で作られる武夷岩茶と呼ばれる烏龍茶は中国国内でも有名です。
烏龍茶の品種として有名な鉄観音もこの地で発見されています。
青茶や紅茶は、福建省で生まれ世界中に広がった製法なのです!
ここ300年で中国の片隅で生まれた技術が世界各地に広がっていった、そんなロマンのある場所です。
そんな烏龍茶、今では色々な種類が存在します。
どれも芳醇な香気と甘味のあるお茶ですので、どんどん挑戦していきましょう!