【 お茶にもある、たくさんの品種 】
林檎の、フジや王林
葡萄の巨峰やカベルネ・ソーヴィニョン
お米で言うとコシヒカリや秋田こまち。
それぞれの野菜や果物に品種があるように、
その数は登録してあるだけでも100種類以上!
お茶は単年作物の野菜と違い、
その割に、
【 ほとんどのお茶はブレンドして売っている 】
実は、
産地や品種、生産者。。。お茶の個性は色々な要素で決まります。
それを混ぜる事で通年同じ味のお茶を再現する。
それが茶匠の役割です。
皆さんよく知る伊藤園や福寿園は、皆この茶商さんです。
強みは栽培管理ではなく、ブレンドだったのです!
じゃないと、お~いお茶はあれだけの数作れません!
日本茶は長い間、茶匠の手でブレンドされて来ました。
お茶の品種それぞれの個性は、
皆さんは普段から知らず知らずに、
特に多くの品種が混ざるのは、
茶道の抹茶なんかも色々な比喩をブレンドして、
お茶の品種は、
【 植物の品種ってどうやって作るの? 】
お茶には品種がたくさんあるとお話ししましたが、
そもそも、植物の品種ってどうやって作るのでしょうか?
遺伝子組み換え・・・?
そう聞くと、とたんに危険な香りがしますね。
しかし植物の品種改良の歴史はとても長いのです。
植物には、たくさんの種類があります。
桜とか、柿とか。この違いが作物毎の違いです。
品種は、桜の中の違い。ソメイヨシノとヤマザクラ、
そして、同じソメイヨシノ、
実は植物の品種とは、人間が安定的に扱えるように作り出した、
クローンと行ってもラボで羊を作るようなものではありません。安心してください!
挿し木とか、接ぎ木、取り木と呼ばれる方法で行います。
皆さんでも家庭でやろうと思えばやれる方法です!
これはどうやるかというと、植物のもつ再生能力に頼るのです!
桜の枝を切ると、
この力を生かした様々な方法で同じ個体を増やしたのが植物のクロ
昔から人はすごく甘い柿や、色のいい桜を選抜して、
近年になって種で育てる植物、
お茶も種子で中国から伝わって来たので、
それまでは全て種子で植えていました。
種で増やしたお茶の木を、
【 何が違うの、品種と在来 】
その昔、
彼等は日本中のお寺に種を分け、寺院はお茶を薬として自分たちの荘園で栽培しました。
これらの茶園は今でも少し残っていて、それぞれ別の形の葉や、
このような種で植えたお茶を、在来のお茶 と言います。
茶の木を学生、茶園を学校のクラスと見立ててみましょう。
在来の茶園は30人別の子が集まったクラス。
30人全体でそのクラスの色を出します。
品種の茶園は、
田中さんは顔が丸いので30人みんな丸い顔です。
こんな具合に、
比べて、
【 お米で言うとコシヒカリ、お茶のメジャー品種 やぶきた】
そんな品種の中で、特にたくさん作られているのが、
日本のお茶園全体の6割ほどを占めるメジャー品種です。
お米の世界でも、コシヒカリという有名な品種がありますが、
やぶきたが選抜されたのは昭和の初め頃。
やぶきたの物語こそ、戦後日本茶の歴史…
日本茶を劇的に変えた、やぶきた。
そして今、やぶきたに埋もれていた品種たちにもスポットライトが当たる時代が来ています!
少しマニアックな世界ですが、微妙な品種の違いを感じてください!