【 茎茶 の呼び名。くきちゃ かりがね しらおれ ぼうちゃ etc 】
お茶屋さんにお茶を買いにいくと棚に置いてある、茎茶。
あれって一体なんでしょうか?
実は、地域によっては置いてなかったりするのです。
代わりにあるのは白折だったり、棒茶だったり…いろんな名前のお茶があって少し混乱しませんか??
実は、茎茶、棒茶、白折、雁が音、全部同じものを指します!
地方地方での呼び名が違っていますが、全て、お茶の茎のブレンドされたお茶の種類の事です。
大学や会社等で別の地方の人と話をしていてなぜか話が通じない経験ってありませんか?
当たり前の単語がなぜか通じない…茎茶はまさにその一例。地方で呼び名が変わるお茶です。
改めて書きます。
茎茶=棒茶=白折=雁が音 です!
【 お茶の茎ってどこのこと? タダの枝でも凄い枝! 】
煎茶、玉露、冠茶 が栽培方法での違での区別としたら、茎茶は粉茶、芽茶と同様、お茶の部位による区別です。
そして、字のごとく、お茶の茎の部分のお茶です。
枝を高値で売りつけてるのか!
とお叱りの声が上がるかもしれませんが、なかなかこの枝が凄い枝でして、茎茶にしか出せない世界がちゃんとあるのです。
茎茶の茎は摘んだ新芽の葉を繋いでいる軸の部分で、一番上の新芽に近いほど良い部位です。
上級部位は黒々とした針のような形でお湯で戻すと柔らかな茎に戻ります。次に白い棒状の部分があります。その次は白くて太い部分、そして固い枝です。
茎茶には木になった固い枝の部分は使いません。ここはお茶の木の為を考えると、そもそも摘んではいけない部位です。
上級部位は高級茎茶には入り、下級くき茶には入りません。
突然ですが、ここで理科の授業を思い出してみましょう!
植物の茎には水が流れる導管と、栄養が流れる師管があります。それを束ねる維管束というものが木の体内を巡っています。これは人間で言うところの血液です。
根から吸った栄養や、葉の光合成で作った養分は必ず師管を通り新芽に流れ着きます。
つまり、何が言いたいかと言いますと、茎には新芽に集まる栄養素が常に流れているのです!
特に、テアニンというアミノ酸は茎に一番多く含まれています。これは甘い味のするリラックス効果のある成分です。
茎茶は、数あるお茶の中でも格別にリラックス効果のある甘いお茶なのです!
葉の方が良いと思っていませんでしたか?
葉は葉で健康・美容の効果が十分ですが、茎は茎で捨てがたい効果があります。
欲張りな方は両方入ったお茶が欲しくなりますね。
甘く、リラックスのお茶・茎茶。是非お茶のローテーションに入れていきましょう!