【 日本茶は中国から伝わってきた 】
中国茶は中国大陸を中心としたアジア各地で作られるお茶の総称です。
お茶の始まりの場所、中国では数百数千の品種から様々なお茶が作られその数は数千種類を超えると言われています。
日本には奈良時代にお茶の木が製法と共に伝えられ、その後お茶は何度かのタイミングで茶の実とお茶の製法が伝わってきました。
今の日本茶は蒸し製法の緑茶が主流となっています。
食文化の中で旨味、甘味を大切にしてきた日本では、お茶は煎茶のように旨味と甘味を一煎目からドカンと楽しむお茶です。
【 製法の伝授は終わっていなかった!? 】
近年そんな日本でも中国茶のような香り高いお茶を作ろうと言う人達が少しずつ現れ始めました。
その方々が研究を重ねて香り高いお茶を作れるようになってきました。
このような日本で作る中国式のお茶たちは当然ながら中国大陸本土のお茶とは少し違います。
品種や気候、製法といった違いによる課題はたくさんありますが、煎茶を作るために日本人が培った知識や経験は世界中のどの産地よりも充実しているのもまた事実・・・。
真面目で熱心な日本人は本場の味香りをよく学びどうしたら再現できるのか日々努力をしています。
そんな日本の優れた茶師達がチャレンジする、日本で作る中国茶。
その世界はまだまだ小さいですが着実に成長しています。
【 台湾から学べ 日進月歩の烏龍茶 】
その中で特に成長著しいのは半発酵茶、中国では青茶と呼ばれるお茶です。
皆さんも鉄観音と言うお茶を聞いたことがありませんか。
鉄観音と言うのは実はお茶の品種の名前です。
この品種はウーロン茶専門の品種で、中国の南地方、福建省で見つかったお茶です。
鉄観音はまず海を渡り台湾に辿り着きます。
この品種が日本に持ち込まれることがありませんでしたが、鉄観音を始めとしたお茶品種が導入されることで台湾はウーロン茶を作る国としてお茶が発展しました。
時は流れ1980年代頃、台湾と日本はお茶の情報を交換しその流れの中で静岡の一部に釜炒り緑茶やウーロン茶を作る人たちが生まれました。
このような挑戦者は、同じ挑戦者との交流を持ちます。
既に釜炒り緑茶を作っていた宮崎や熊本の産地の方々も同様に発酵茶への関心と研究を始めました。
時代の主流は蒸し製法の煎茶ですので、その人たちの存在はあまり知れ渡ってはいませんでしたが、2,000年代の後半ごろから消費者の気持ちに立って様々なお茶を作ろうと言う試みが活発化、細々とウーロン茶を作ってきた人たちの存在はお茶業界の中でクローズアップされて来ています!