【覚えておきたい緑茶の選び方】
日本で一番造られているお茶、煎茶。
その煎茶の購入の時、一体何を基準に選んだらいいのか?
悩んでしまいますよね。
ワインでも、日本酒でも、知っている人にしたら当たり前のことでも初心者にはとても難しい知識の壁があります。
日本茶についても知識の壁が二の足を踏んでしまう方が多く・・・その為にこのコラムを書いているのですが。
いざお茶への知識を手にして飲もう!となった時に後悔したくない。
そんな気持ちがお茶購入の時に不安を煽ります。
そんな皆さんの為に、まずは「外さない」選び方をお伝えします。
【最初に探すのは美味しいお茶でなくていい】
と言われると皆さんは
「・・・え? 」
となってしまいます。
が、そこにはちゃんと理由があります。
というのも、生産者の視点で申し上げると、美味しいお茶 を突き詰めていくと必ず「個性的なお茶」になっていきます。
個性的なお茶は「好きな人にとっての最高のお茶」になる反面、あなたにとっての最高になるかは大博打。
私は博打を皆さん初心者にオススメしません。
最初に大負けしたらお茶が嫌いになってしまうのももったいないですし。ですので、初めは「美味しいお茶」を探すのではなく「外さない、無難なお茶」からチャレンジしましょう。
【外さない煎茶の選び方】
味や香りの点では御好みなので一概に言えないのですが、外さないお茶選びでは誰にとっても嬉しい一点を基準に
「何度も飲めるお茶」
をオススメします。
余程の不味いお茶を選ばない限りは何煎も繰り返し飲めるお茶が経済的に嬉しいです。
その点ではペットボトルが一番ナシですね。
簡単にお手軽に飲める反面、一度飲んだらなくなってしまうペットボトルは一番割の悪いお茶です。
財布に余裕のある方以外は普段飲みのペットボトルはまとめ買いか、リーフで作り置きするのをオススメします。
ではここからが重要です!
【何度も飲めるお茶ってどうやって選ぶのか?】
これが分かればもう安心です。ずばり
「安いお茶を買わない」
事です。
身も蓋もないのですが、安いお茶は何度も飲めません。飲めないので経済性が悪いです。
淹れてみたらまだ色が出るという方がいますが、たとえ色が出ていても味が出ません。
味のしない、香りのしない色水に健康効果はもちろんありません。
見た目に騙されずに、目をつむって味わってみたら判ります。
具体的には、スーパーで200g500円くらいで売っているお茶はまず無理です。
基準は都会では100g袋で1000円以上、産地では100gで700円が目安でしょうか。
農家直売のお茶でしたらもう少し下からでも良さそうですがそこは個々の茶園次第です。
【100g1000円のお茶は高いのか?】
1000円はちょっと・・・と思われるかもしれませんが、
一人分一回3gで150mlのコップ5杯入れたら750ml。
1g辺り250ml飲めます。
100gのひと袋で25リットルです。
1リットル40円のお茶と、2リットル150円のおーいお茶とどちらが安く、運ぶのに楽か。
ちゃんと計算すると、100g1000円のお茶は格安です。
初心者の購入する最低ラインが、100g1000円だと考えていただいて良いと思います。
ビックマックセット2食分の値段で、25リットル。
大体二ヶ月分のお茶が確保でき、健康体を手に入れることができます。
ちなみに中国茶では基準は一つ。大体のお茶は高いお茶=何度も飲める となっています。合理的な中国らしくて分かり易い!
一番高いプーアル茶は20回以上飲めますし、台湾茶は製品審査の段階で6回淹れて味見をして値段が付きます。
とはいえ、ニセモノも多いので騙される可能性も高いのですが・・・
それでは、1000円のお茶を買えば外さないのか!と勇んでスーパーに向かおうとしている貴方。
もう少しお待ちください。
お茶選びにはまだまだ地雷が潜んでいます。
覚えておきたい緑茶の選び方その2に続きます!