[ チベット茶 ]
黒茶は板や円盤のように固めることで後天的に発酵をさせて味わい深くさせるお茶として知られています。
でも、実際のところは美味しくするために熟成し始めたのは最近の感覚で、現地では輸送の為にお茶を固めていたのが実情みたいです。
このチベット茶はまさにそんなお茶。
雲南で出来たお茶をチベットに運び、僧侶や現地の方が飲むバター茶に使われています。
嗜好品としての固形茶とは違う、日常使いのお茶なので少し茎や硬い葉もあります。
焙煎のような香ばしい香りもするので、感覚としては京番茶にもどこか似ているこのお茶、現地ではバター茶という飲み方で楽しんでいました。
バター茶は、簡単に言うとミルクティーにさらにバターを加えた飲み物。
お茶という飲み物というよりもお茶を使ったスープに近い印象です。
ポン菓子に似たお米のあられを入れて食べるように飲むバター茶、使うのはヤクのミルクやバターだったりするので癖が強く日本人には馴染みづらいものかもしれません。
私はかつてブータンで飲んだ時にお茶だと思ってたのでかなりビックリしましたが、途中であられ入りのバタースープなんだと判ってきたらけっこう美味しく感じました。
皆さんも怖いもの見たさでチベットやネパールといったヒマラヤに行く機会があれば挑戦してみてください!